夢日記

自分用

031

2018/12/29

 

大学の図書館で、映画の背景美術の本を見ている。

 

突然ページの隙間から、足のたくさん生えた白い何かが這い出てきた。

 

夢の中の私は一瞬それを蜘蛛だと思ったが、蜘蛛はとても苦手なので咄嗟に「カニだっ」と小声で呟いた。すると、それは小さな白いサワガニになっていた。全長3センチほどだ。

 

サワガニは席の前にある窓際に歩いていって人間のように腰を下ろし、両手を左右に振り始めた。



しばらくすると、サワガニは突然じれったそうにこちらを振り返る。

 

「やれって?」と小声でサワガニに聞く。サワガニは頷いて窓に向き直った。どうやら私にも、空に向かって手を振る事を求めている。

 

ここでは人目があるのできついものがある。せめて外でやろうと思い、手を振るサワガニをつまみコートのポケットに入れて図書館の出口に向かう。