大地震が起き、町が壊滅した。
私は生き残ったようだ。
コンビニと駐車場の位置から、
この大地震によって日常が破壊され、
飼い猫とカメを探すため、私は自宅マンションの残骸へ潜り込む。
この間に余震が来れば、私は瓦礫に潰されて死ぬだろう。不安定そうな足場をつたって奥へ進んでいく。
隣の号室に住むおばさんが、瓦礫の下敷きになっていた。
私はふと、
急に気分が高揚し、私は側にあった大きな瓦礫を持ち上げると、
おばさんは動かなくなった。
私は、他にも人がいないかどうか探し始めた。
生きている弱った人を見つけたら殺そうと思った。罪悪感は強いし悪い事をしている自覚は大いにあったが、せっかくの機会だからやっておかないと損だ、
うちの真下に住んでいる昔の同級生が、
突然、とても悪い事をしたような気分になった。しばし合掌してからその場を去った。
ペットも生存者も全く見つからない。