夢日記

自分用

050

地震が起き、町が壊滅した。

私は生き残ったようだ。

コンビニと駐車場の位置から、ここが自宅周辺である事が辛うじて分かるが、建物は全て見るも無残な状態になっていた。

この大地震によって日常が破壊され、学校や生活や未来のことを考える必要が無くなった事をとても嬉しく思った。


飼い猫とカメを探すため、私は自宅マンションの残骸へ潜り込む。

この間に余震が来れば、私は瓦礫に潰されて死ぬだろう。不安定そうな足場をつたって奥へ進んでいく。


隣の号室に住むおばさんが、瓦礫の下敷きになっていた。血塗れで衰弱しきっており、私が近付くと呻きながら手を伸ばしてきた。


私はふと、今ならこの人を殺してしまっても誰にもバレないのではないか、と考えた。

急に気分が高揚し、私は側にあった大きな瓦礫を持ち上げると、おばさんの頭に投げつけるようにして落とした。

おばさんは動かなくなった。


私は、他にも人がいないかどうか探し始めた。

生きている弱った人を見つけたら殺そうと思った。罪悪感は強いし悪い事をしている自覚は大いにあったが、せっかくの機会だからやっておかないと損だ、という気持ちの方が強かった。


うちの真下に住んでいる昔の同級生が、我が家の冷蔵庫に潰されて死んでいた。

突然、とても悪い事をしたような気分になった。しばし合掌してからその場を去った。

ペットも生存者も全く見つからない。