夢日記

自分用

052

動物を操作するゲームをしていた。私は猫と羊の混ざったような動物を操作していた。
私の他に3人のプレイヤーが同じエリアにいた。
私が木の実のようなアイテムを集めていると、白い小柄な狼とイタチのような姿をした2人のプレイヤーが、わざわざ迎えに来てくれた。

この2匹はボイスチャットをしており、なぜか私もそれを聞く事ができた。
この2匹はボイスチャットの設定を間違えており、他の人にも聞こえる状態になってしまっているのだと思う。
「ワトがいる」「ワトだ」「お前もワトかよ そんな訳ないだろ」「いや、ワトにしたから今」
とよく分からない事を話している。
おそらくこのゲームは他プレイヤーの名前をランダムに付ける事ができ、その事を話しているのだろうなと思った。
イタチが「この人に来てもらって向こうの三人扉開けね?」と言いながら次のエリアへ向かい、狼がそれに続く。
協力しようと思い私もその後に続いた。




場面が変わり、私は非常に暗い迷路のようなゲームセンターにいた。
ここはゲームの中ではない。
稼働していない筐体がほとんどであり、遠くにガラスの張られた部屋があるのが見える。その中には、ひどく腐って原型を留めていない何かの死体がある。奇妙な紐状の菌類と、ネズミほどもある大きな蛆に侵食されている。


突然、人の話し声が聞こえてきた。
先程のゲーム内で聞いた狼とイタチの声もその中に混ざっている。
どこかに先程のゲームの筐体があるのかと思い、周囲を見回しながら探し歩く。

すると、2本ほど通路を挟んだ向こう側に、マインクラフトのプレイヤーが歩いているのが見えた。
プレイヤーは数人いるようだ。狼やイタチのプレイヤーもその中にいるのだろう。
それらは周囲の風景とはかなり異なる雰囲気をしており、ライティングのされ方も違うため妙に目立って見えた。
私は直感的にそれらを避け、隠れながら迷路の出口を探し始めた。


壁沿いに一通り歩いたが出口は見つからなかった。
いつの間にか周囲の筐体に砂嵐の画面が表示されるようになっており、時たまその中から人間が画面に飛びつくのが見える。
狼とイタチは、前のゲームでしていたボイスチャットの内容を繰り返し話している。事前に録音されたものだったようだ。他の人の声は息だけになっている。
マインクラフトのプレイヤーたちはバグを起こしており、テクスチャが赤黒くなったり手足や頭の座標がずれたりし始めている。


私は迷路の真ん中の方を探索してみる事にした。
ほどなくして、妙に画面の大きいスーパーマリオブラザーズの筐体が眼前に現れた。
このゲームは稼働している。私はなぜかその場でこのゲームをプレイし始めた。料金は必要なかった。

タイトル画面でカーソルを動かすと、背景が突然真っ黒になった。
私は、俊敏な手つきで私の知らない隠しコマンドを入力し始めた。私はそれを、私の視点から傍観している。


突然ノイズが走り、耳障りな甲高いブザー音のあと、画素数も色数も明らかに違う画面が表示された。5色程度しかなくモノクロ画面であり、画素数は相当小さい。BGMやSEはなにもない。
プレイヤーの操作するキャラクターは、真っ白な顔の女の子だ。

女の子はなにもない狭い部屋にいる。部屋から出て次のエリアへ行くと、そこは誰もいないゲームセンターだった。
おそらく今私がいるゲームセンターだ。つまり、女の子のいた部屋はあのガラス張りの、腐乱死体のあった部屋だ。

私は迷いなく中央の筐体のもとへと女の子を移動させる。
すぐ背後から、覚束ない足音と、水気の多い虫の蠢く音が聞こえる。