走っている車の後部座席に一人で乗っている。運転手はいない。
窓の外を見ると、走っている道路の両脇に高く白い壁がある。その
壁の向こうには鉄塔と送電線が乱立しているようだ。
空は真っ白で異常に眩しく、影は夏のようにくっきりと黒かった。
視界に白と黒しかないとこうも不安になるのか、と妙に感心した。
スマホでその風景を撮影しようとしたが、日差しが強すぎて何も映
諦めてカメラアプリをタスクキルしようとした時、一瞬だけ送電線
驚いてもう一度カメラを起動し、風景を映したが、それ以降はもう
一度目が覚めかけ、スマホで時間を確認すると朝の8時頃だった。
休日なので、11時にアラームをセットして二度寝した。
しかし私がこのあと実際に起きた時間は夜中の1時頃だったため、
二度寝(?)のち、先ほどの夢の続きが始まった。
今度は窓の外に壁はなく、日差しもほとんど無く青白い黄昏時のよ
微妙に霧がかかっているのか、そのビル群はぼんやりとした低彩度
ビルの間から、暗黒龍という大きな黒いエビのような生物(「Sk
私はその風景を窓越しにスマホで撮影している。
気付くと薄暗い空は割れ、その向こうからひどく彩度の高い青空が
日差しが急激に強くなり、景色がまた白と黒の二色に変わっていく
スマホゲーム(Sky)のβ版で壁抜けをして遊んでいると、遠く
前回集めた時に取り忘れたのだろうか、一緒に回った友人にも知ら
そこは琉球風の寺院のようだが、廃墟と化して久しいらしい。
塗装の彩度は著しく落ち、天井や壁も崩れてひどく開放的な状態に
この寺院の景観はおそらく「The Pathless」というゲームに影響されている。
暗いエリアにいたはずなのだが、とてもよく晴れた青空が広がって
光のところへ向かうと、光輪を背負った光り輝く子どもの像があっ
近付くとその像は空を見上げて消えてしまった。
外へ出るとすぐに仲見世があった。
この辺りからいつの間にか、ゲームの中ではなくなっていたようだ
操作キャラクターではなく私自身がその仲見世を歩いている。
そこは「千と千尋の神隠し」の最序盤の歓楽街によく似ていた。
料理が用意されているが、客も店員も誰一人いない。
β版だからかな、と呑気に考える。
大きな階段の先に鳥居が見える。しかし様子がおかしい。
近づいてみると、どうやらその鳥居はディスプレイになっているよ
「ようこそ ようこそ ようこそ」と解像度の低い赤い文字がたくさん表示されている。
こんな所までデジタル化しては風情が損なわれてしまうのではない
私はその鳥居をくぐった。
裏側はどうなっているんだろう、と思い振り返ると、階段から向こ
デジタル鳥居の裏側は「ようこそ」という白い文字が一列だけ流れ