夢日記

自分用

058

走っている車の後部座席に一人で乗っている。運転手はいない。


窓の外を見ると、走っている道路の両脇に高く白い壁がある。その上には有刺鉄線が見える。
壁の向こうには鉄塔と送電線が乱立しているようだ。
空は真っ白で異常に眩しく、影は夏のようにくっきりと黒かった。

視界に白と黒しかないとこうも不安になるのか、と妙に感心した。
スマホでその風景を撮影しようとしたが、日差しが強すぎて何も映らない。

諦めてカメラアプリをタスクキルしようとした時、一瞬だけ送電線に大量の人が逆さに吊られているのが画面に映った。
驚いてもう一度カメラを起動し、風景を映したが、それ以降はもう何も映らなかった。



一度目が覚めかけ、スマホで時間を確認すると朝の8時頃だった。
休日なので、11時にアラームをセットして二度寝した。
しかし私がこのあと実際に起きた時間は夜中の1時頃だったため、これも夢だったようだ。



二度寝(?)のち、先ほどの夢の続きが始まった。
今度は窓の外に壁はなく、日差しもほとんど無く青白い黄昏時のような暗さになっていた。大きな川か海を挟んだ向こう岸にビル群が見える。
微妙に霧がかかっているのか、そのビル群はぼんやりとした低彩度のシルエットのようになっている。
ビルの間から、暗黒龍という大きな黒いエビのような生物(「Sky」というゲームに出てくる)が一匹、悠々と飛んでいるのが見える。サーチライトは点いていない。
私はその風景を窓越しにスマホで撮影している。

気付くと薄暗い空は割れ、その向こうからひどく彩度の高い青空が見えていた。真夏のような入道雲が見える。
日差しが急激に強くなり、景色がまた白と黒の二色に変わっていく






スマホゲーム(Sky)のβ版で壁抜けをして遊んでいると、遠くに収集要素(羽)がある事を示す光が見えた。
前回集めた時に取り忘れたのだろうか、一緒に回った友人にも知らせないと、と考え壁の中を突っ切ってそこへ向かうと、突然知らないエリアに出た。

そこは琉球風の寺院のようだが、廃墟と化して久しいらしい。
塗装の彩度は著しく落ち、天井や壁も崩れてひどく開放的な状態になっている。
この寺院の景観はおそらく「The Pathless」というゲームに影響されている。
暗いエリアにいたはずなのだが、とてもよく晴れた青空が広がっている。

光のところへ向かうと、光輪を背負った光り輝く子どもの像があった。
近付くとその像は空を見上げて消えてしまった。



外へ出るとすぐに仲見世があった。
この辺りからいつの間にか、ゲームの中ではなくなっていたようだ
操作キャラクターではなく私自身がその仲見世を歩いている。

そこは「千と千尋の神隠し」の最序盤の歓楽街によく似ていた。
料理が用意されているが、客も店員も誰一人いない。
β版だからかな、と呑気に考える。

大きな階段の先に鳥居が見える。しかし様子がおかしい。
近づいてみると、どうやらその鳥居はディスプレイになっているようだった。
「ようこそ ようこそ ようこそ」と解像度の低い赤い文字がたくさん表示されている。
こんな所までデジタル化しては風情が損なわれてしまうのではないかと感じた。

私はその鳥居をくぐった。
裏側はどうなっているんだろう、と思い振り返ると、階段から向こう側が青空に消えていた。Unityでとりあえず地面代わりの箱だけ置いた時のような感じだ。
デジタル鳥居の裏側は「ようこそ」という白い文字が一列だけ流れていた。