文明が崩壊しつつあるようだ。
私は野戦病院のような雰囲気の食品店にて、住み込みで働く事にな
周りは私と同年代らしき学生や若者ばかりだ。数百人はいそうだ。
その食品店は、とても大きな体育館の中に近所のスーパーの設備を
天井が異様に高く、また建物が広すぎるのかあからさまにスペース
私達はあのスペースに雑魚寝をして暮らすようだ。まるで避難所の
照明はついておらず、窓もほとんど塞がれており、僅かな自然光だ
私はレジに回された。
大量の駄菓子を買っていくお客さんがいた。小さな商品たちのバー
かなり大量の商品を正常にスキャンできずに無料で渡してしまった
その夜、私はミスの不安から荷物を持って逃げ出した。外に出ると
こうも大人数だと、悪い事をしているという意識が薄れてしまう。
私は堂々と昔の同級生と落ち合い、流れで一緒に住処や仕事を探す
同級生は「メヌちゃんちに泊めてもらおう」と言い出した。同級生
同級生は、「メヌちゃんち」は大家族なので一人や二人増えても大
そんなはずはないと思いつつも、私は流されるままに同級生につい
トタン板でできたバラック小屋の立ち並ぶ住宅街のような場所に来
街灯などもなく、灯りのついていない小さな提灯がいくつか雑然と
同級生はそこから更に脇道へ入った。
トタン板のトンネルのような場所で、同級生は壁の一部に手を掛け
「それ大丈夫なの!?」と慌てて止めようとするが、同級生は「大
しかしその下にもまたトタン板の壁がある。三枚ほど剥がしてよう
同級生がこんな事をするからわざわざ壁を厚くしているのではない
こんな侵入の仕方をして泊めてくださいだなんて言える訳がない!
同級生はあまりにも図々しすぎると思った。
壁の隙間に体を押し込もうとしている同級生に「ごめん、帰るね」