夢日記

自分用

067

学校のような場所にいる。
床が異様に綺麗だ。窓は完全に透明である。
よく掃除されている場所のようだが、人の気配がしない。
この世界は滅びかけている。

足音がするので隠れて様子を見る。
誰だかは忘れてしまったが、小学生の頃の同級生が一人で、半透明ヒットマンのようなものを召喚して鬼ごっこをしていた。
私は興味本位でそれを見ている。



場面が変わり、水族館の入り口のような場所に来た。今度は私が走っている。
半透明のヒットマンは、黒いパーカーのフードを深く被り包丁を持った男に変わっていた。

私は咄嗟にその水族館のような施設に飛び込んだが、通路の奥には降りたシャッターがあった。
しかし下が少しだけ開いている。
一瞬スライディングで入る事を考えたが、大それた事をすべきではないと思い直し大人しく這って通り抜けた。
館内に入り、すぐさまシャッターを力尽くで降ろそうとしたがびくともしない。フードの男が入って来ようとした所で、どうにかほんの少しだけ下げることができた。
僅かばかりの抵抗だったが、フードの男は私より遥かに大きかったため、それでこちら側には入って来られなくなったようだ。
フードの男は差し込みかけていた足を引き抜き、シャッターを壊そうと暴れ始めた。

私はとにかく逃げ回ろうとできるだけ曲がり道を選んで走り続けた
水族館は突然閉館したものらしく、水槽内には膨張した魚の死骸が浮かんでいたり、濁りすぎて何も見えない水槽があったりと、ひどい有様だ。




やがて突然外に出た。
ここはイルカショーの会場のようだが、観客席は真っ直ぐに前を向いており、その先の水槽があるべき所は断崖絶壁となっていた。
そこから見る景色はまるでどこかの屋上にいるかのように高度があり、高層ビル群が眼下に広がっている。
壁や天井も床の途切れる部分まできっちりと続いており、巨大な箱の一面だけを切り取ったような構造だった。
とても大きな映画館にいるような感覚を覚えた。


いつの間にか、私は友人と共に観客席の隙間に隠れていた。
崖の方を見ると、腐った大きなくじらが死にかけの金魚のように妙な角度で空を泳いでいる。
腹にあるフジツボが全て大きな目になっており、ぎょろぎょろと大袈裟なまでに動いては何かを探しているようだ。
死んだ魚たちの恨みが人間を探して食べているんだ、と思った。

ヨロヨロと浮遊するくじらの腹を鉄塔が掠めた。
瞬間、突然くじらは膨張していき、低い爆発音と共に破裂して腐った内臓を街にぶちまけた。
街を血と臓物が覆う、激しい地鳴りのような轟音が響いている。

しばらく呆然とそれを見ていたが、ふと友人が「ふぅ〜助かったぁ!」と言いながら観客席の影から這い出た。
私達はあの腐敗くじらから隠れていたらしい。