夢日記

自分用

073

ゲームのアバターの着せ替えをしていると、頭部がタコになる被り物をつけると体が消えるというバグを見つけた。
タコは髪扱いであり、髪色を変えられる仕様の応用でテクスチャを変えられる。「Water」という定期的に泡が発生する水のような質感のものが綺麗だったのでそれに決めた。



人間に変身薬を飲ませてから、変身させたいものの絵を描いた紙を食べさせる事で、人をその姿に変えられるのだという。
私のクロッキー帳に、知らない金髪の男子が先程のWaterタコアバターの絵を描いて、それをメガネをかけた友達?に食べさせた。
メガネは嫌がっているようだった。

しばらくすると、メガネは突然高い声で歌い出した。
顔が少しずつ歪んでいる。目と頭部が膨張していき、異様に大きくなる。
紙を食べさせた金髪は「足りなかったのかな」と呟くと、再び紙にWaterタコの絵を描いて食べさせようとする。ちらりと見るとその絵はかなり下手だった。これではメガネが何に変身するか分かったものではない。
「その絵じゃちょっと」と止めようとすると金髪は「あ!?」と苛立った声を上げたので、「ああまあ、いいと思う 好きにしても」と適当に濁す。
そもそも紙を2枚も食べさせて正常に変身できるのだろうか?メガネは歌いながらどんどん自我を失っていくようだ。




場面が変わった。
私の部屋に似た屋内で、メガネの幼少期のような少年を見ている。
私は透明人間であり、少年を守る義務がある。

少年はガラケーでメールの画面を見ている。
少年が中学に上がった事を祝うメールに返信している。そのメールは2012年に来たもののようだ。
「中学には行けなかった 高校に行くから車出して」といったような内容を打っている。

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タンクトップを着たワイルドな感じのお姉さんがすぐそばにあったクローゼットから身を乗り出した。
少年はお姉さんに会釈してクローゼットに入ろうとしている。これがお姉さんの車らしい。
「ごめんね全然知らなくて 大丈夫だった?」とお姉さんが聞くと、少年は「いいんです 過程がどうであれ優秀な大学さえ卒業できたらいい」と、俯きながらやたらとニヒルな調子でにやついて言う。

クローゼットの中には私の実物大ミミッキュ人形が入っていた。埃をかぶっている。
少年はわざとその上に座りそうな性格の子だったが、わざわざ人形を端によけてから座ってくれた。この人形を気に入ったらしい。私ミミッキュ人形の埃を払っている間、少年は左手の親指で優しく人形をつついていた。

「ワノトを閉めてブラインドをちゃんと降ろしてね」とお姉さんが言う。
少年は動く気がまるでない。「ワノト」が何なのか分からないが、クローゼットの扉を閉めると窓のような部分にブラインドが付けられていた。それは既に閉まっていたのでこれがワノトかと思い、まあこれでいいかと思った。
しかし確認に来たお姉さんは「だめだってワノトにしてから閉めなきゃ ほら外れてる」と突然クローゼットの扉を外してみせた。
そしてどこからか襖のようなものを持ってくると、クローゼットの扉の代わりにはめた。
少年は何も言わない。肘で軽く押して何か言いなよと促す。



クローゼット走行中に、お姉さんから「乗せてくけど代わりに掃除を頼むかも」と言われた。
蜘蛛の巣が見える。掃除をするということはこの巣の持ち主と対峙しなければならないという事だ。嫌だなあと心の底から思う。

AKIRAのネオ東京のような、治安の悪い高速道路らしき場所に差し掛かった。
大きな斧を持ったジャガーノート?と呼ばれる武装した巨漢が検問のような事をしていたが、お姉さんの車は強行突破しようとした。
ジャガーノートがクローゼットに飛び乗ってきて斧で車体?を破壊し始める。
私はとにかく少年を守ろうという事に必死で、覆い被さるようにして庇っている。

顔を上げると既にクローゼットの原型はなくなっており、空が見えた。今は夜のようだ。
お姉さんが威勢よくジャガーノートを威嚇して車体から蹴落とすと、車を急加速させた。

しかしこの車はもうだめだ。お姉さんが後ろからたまたま来たバイクに飛び移って乗っ取った。
運転席にはお姉さんの仲間らしきお兄さんが乗っていたらしく、その人もバイクに飛び乗った。
私も慌てて適当なバイクに飛び乗る。しかし自分は透明人間であるため、操縦している人を落とせない。
お兄さんが少年を掴もうと慌てて手を伸ばしてきたが遅かった。お姉さんお兄さんと私たちは違う車線に進んでしまい、二人は見えなくなった。
その間に少年が運転手を蹴落としてくれていたので、慌てて運転を代わる。いつの間にか少年は4歳程度の男の子になっている。


少し進むと大きな芝生の駐車場のような場所に出た。ここが少年の目的地らしい。
最初は高校という話だったが、この頃には少年はさらに幼くなっていたため小学校に変わっていた。
少年は躾けられておらず社会的な情緒もあまり育っていないようだ。しかしこの場所はどうやら、子どもたちの社会性をテストする場であるらしい。
ここで落第してしまえばこの子に未来はないようだ。私はこの子を守らなければならない。

校長らしき小太りスーツのおじさんが「みんなここに靴を置いてね」と並んだライトを適当に指し示す。意味があってやらせている訳ではなさそうだ。ただ試されている。
ぼうっとしている少年に「この丸いとこに靴置いて」と促すと、少年は足を振って適当に靴を脱いで転がした。校長の目を盗んでそれを私がライトの上に置き直す。
校長が突然パンッと一回手を叩いた。
周囲に人の気配を感じる。子供たちの評価をする人たちが周りに隠れているらしい。