夢日記

自分用

087

壁も床も白い、幼い頃に見た教育番組のスタジオのセットのような場所で、ピンクのフリルのたくさん付いたドレスで着飾ったぽぽちゃん人形のような女の子がこちらに話しかけている。

人形とはいえ私より少し小さいくらいの背丈があり、着ぐるみのようにずんぐりむっくりとしている。

私達の目の前には、ドリルの先端部分のような形状の鉄棒を中央に突き立てた白い大きなターンテーブルのような台がある。


人形は豚の死体を引き摺っていた。死体を裂いて内臓と骨を乱雑に体外へ投げ捨てていく。

なぜか血は出ていないようだ。人形はおもちゃで遊んでいるかのように見える。

人形は豚の中身を抜き終えると、ターンテーブルの鉄棒を引き抜いて豚をターンテーブルに乗せ、鉄棒をその上から突き刺してターンテーブルに豚を釘付けにした。

私は何も言わず大して動きもせず、ただその遊びをぼうっと眺めている。


人形は高らかに笑いながら床に散らばった豚の内臓を踏み潰す。ると、ターンテーブルと鉄棒が高速でそれぞれ逆方向に回り出した

人形が内臓を踏み荒らすごとに回転の速度は増していく。豚の死体がメチャクチャになっていくにつれ、人形の笑い声は狂気を増していった。

私はそれをただ傍観しながら、子どもの無邪気な残酷さって事かな、でもこの笑い方はちょっと行き過ぎだな、等と考えている。

やがて全ての内臓が踏み潰され終わり、ターンテーブルが止まる。

豚は頭部以外の全ての形を失ってぐちゃぐちゃに捩れていた。やはり血は出ていないが、なぜか余計にグロテスクに見える。

人形はそれを揚げて食べるつもりのようだ。

私は豚の頭部だけが綺麗に残っていることが気になった。骨を抜き忘れたのかと思い、人形を止めて豚の頭部を指で押し込んでみると、空気の抜けたゴムボールのようにぐにゃりと沈んだ。

偶然形が残っていただけのようだ。私は人形に「うん、食べていいよ」と伝える。