屋外市民プールのプールサイドの日陰に、冬服で立ち尽くしている
異様に青く彩度の高い空が眩しい。
プールサイドを囲むフェンスの外側には、5メートルほどはありそ
毛の一本一本がてんでばらばらに蠢いている。私はそれを見た事の
プールの中には大量の人達がいるが、その全員が冬の装いをしてお
この場で動けるのは私だけだと断定した。夢の中の私にとっては特
プールの水に手を入れるとホログラムのように透ける。
浮き輪を着けた赤ちゃんがいるのが見えた。
私はプールの中に入り、その赤ちゃんの元へ向かうと、浮き輪の上
水中の赤ちゃんはやはり何の反応も示さないが、口元から小さな泡
周囲を見渡すと浮き輪を着けた似たような赤ちゃんが大量に出現し
私は作業的にその全てを逆さまにする。
プールの底に私の猫たちが横たわっているのが見える。一目で既に
私はなぜか、私にとって大切なものを全てこのプールで溺死させな
目の前に親戚のような人間が居る気がする。私はそれをよく見ない
周囲に居た人々は皆、私の良く知る人物にすり替わっていた。私は
誰かに声を掛けられたら我に返ってしまうと危惧していたが、誰も
私は段々と気が楽になっていった。
全員を水中へ沈め終わり、私はプールサイドに上がった。青空が眩
フェンスの外側を見ると、毛虫の木々は枝分かれしてよりグロテス
私はプールの方を向いて座り込んだ。プールの中には誰もいない。
私はここで死ぬつもりだ。