夢日記

自分用

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小学校の理科室にいる。

理科の実験で顕微鏡を使うようだ。レンズを覗くと、大量の微生物が動いているのが良く見えた。

興味本位でプレパラートを指で上から押し込み、それから再度レンズを覗くと、何もかもが動かなくなっていた。


私はそれで目が覚めた。くだらない記憶だが実際にあった事で、ちょっとしたトラウマのようになっている。

目が覚めたと思い込んでいたがそこはまだ夢の中だった。私はそれに気付かないまま、洗顔やスキンケアを普通に済ませて仕事に取り掛かる。


ふとお茶を取りに行こうとリビングに出ると、母親が電話の前で座り込んで項垂れていた。

横を通ろうとすると「死んじゃったんだって」と低い声で呟く。

私はいつの間にか小学生になっていた。

しかし中身は現在の私のままだ。そして私はこの光景に覚えがあった。父方の祖父が死んだ時の母親の様子だ。

「死んじゃったんだって」と再び繰り返す母親に「おじいちゃんでしょ?」と聞く。


突然誰かに背後から後頭部を殴られた。

なぜか関係の無い左腕と右足の太腿の大きな傷跡が開いて流血している。

私は現在の年齢に戻っており、母親の姿は消えていた。

私は足を引きずりながら台所へ向かい、コップにお茶を注ぐ。「死んじゃったんだってえ」とふざけた調子で何度も母親の声真似をする。


キッチンの小さなテレビの電源がついている。

津波の映像が放送されていた。

この津波はもうじき私の居住区に到達する。

家族は避難を済ませたようだ。

私は突然気分が高揚し、コップを壁に投げ付けて包丁を手に取った。流血を面白がり、床にわざと血の痕を残しながら自室へ戻る。

ここが現実であると確信しており、それを嬉しく思っていた。

もしここが夢であれば目覚めた後にこの包丁で自分を刺そうと思っていたが、いざ目が覚めると手元に包丁はなかった。

当たり前である。