霧の深い川辺にいる。
多摩川に似ており、逆さまになった丸子橋のような橋が少し遠くに
大きな川の真ん中を、死んだ裸の人間がゆっくりと流れていく。水
カラスが何度か死体の背中をくちばしでつつくと突然プスッと破裂
カラスは逃げていった。私は死体を見るのをやめた。
背後の土手を見上げると、足元だけしかない人間の銅像のような物
ふくらはぎ辺りから上が破壊されている。
左を見ると少し離れた所にもうひとつ似たようなものがある。
土手を登ると道路を挟んだ向こう側に、木が大量に植えられて中の
道路沿いに足元だけの銅像が建ち並んでいる。
公園の敷地の一番右端の方に入り口らしき空間がある。私は興味本
公園の中は閉塞感が強い。
道幅は1メートル程度しかなく、向かっ
少し入り口から遠ざかるともう暗すぎて足元も見えない。
いつの間にか手に持っていたiPadのライトで足元を照らして進
道路沿いの銅像の足の間に母方の幼いいとこが座っていた。
いとこは公園を迷路だと思っており、私と一緒に探検したいと言う
私はいとこにiPadを貸した。
ライトを使って歩く事を想定して渡したのだが、いとこはライトを
入り口から少し進んだところで、右のフェンスの向こう側から私た
生首は地面についたその瞬間に、麻袋に綿を詰めたデコイに変化す
いとこはiPadの画面を見ているため生首を投げられている事に
私はいとこが生首に気付いてしまわないかとハラハラしており、い
いとこが転ばないように先の地面に気を配りながら、いとこの後ろ