夢日記

自分用

097

霧の深い川辺にいる。

多摩川に似ており、逆さまになった丸子橋のような橋が少し遠くに架かっている。


大きな川の真ん中を、死んだ裸の人間がゆっくりと流れていく。水面に出た背中にカラスがとまってそれを啄もうとしており、私はそれを見ている。

カラスが何度か死体の背中をくちばしでつつくと突然プスッと破裂音がし、死体は空気が抜けるようにして萎んでいった。

カラスは逃げていった。私は死体を見るのをやめた。



背後の土手を見上げると、足元だけしかない人間の銅像のような物が設置されていた。

ふくらはぎ辺りから上が破壊されている。

左を見ると少し離れた所にもうひとつ似たようなものがある。


土手を登ると道路を挟んだ向こう側に、木が大量に植えられて中の様子がよく見えない暗い公園があった。

道路沿いに足元だけの銅像が建ち並んでいる。



公園の敷地の一番右端の方に入り口らしき空間がある。私は興味本位でそこへ入った。

公園の中は閉塞感が強い。

道幅は1メートル程度しかなく、向かって右側に黒いフェンスとプラスチック製の分厚いアイビーの茂みが、左側には四角く整えられたツバキらしき低木が隙間なく植っており、すぐ頭上にはよく分からないわざとらしい真っ暗闇があった。

少し入り口から遠ざかるともう暗すぎて足元も見えない。

いつの間にか手に持っていたiPadのライトで足元を照らして進むが、結局霧で迷って入り口に帰ってきてしまった。



道路沿いの銅像の足の間に母方の幼いいとこが座っていた。

いとこは公園を迷路だと思っており、私と一緒に探検したいと言う

私はいとこにiPadを貸した。

ライトを使って歩く事を想定して渡したのだが、いとこはライトを点けながらカメラを起動し、その画面を見ながら歩いていた。


入り口から少し進んだところで、右のフェンスの向こう側から私たちの足元に人間の生首が投げ入れられ始めた。

生首は地面についたその瞬間に、麻袋に綿を詰めたデコイに変化する。

いとこはiPadの画面を見ているため生首を投げられている事に気付かないまま、この公園を大いに楽しんでいる。

私はいとこが生首に気付いてしまわないかとハラハラしており、いとこと努めて朗らかに話しながらフェンスの向こう側の何者かへの牽制の意図を込めていくつかのデコイをフェンスの方へ蹴り飛ばす

いとこが転ばないように先の地面に気を配りながら、いとこの後ろについて歩いていく。