夢日記

自分用

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どこかの山奥の道路で、黒い鉄砲水がなぜか下から這い上がるように押し寄せている。
山の下にある町は既に飲み込まれてしまったようだ。
山奥は町から避難してきた人で溢れていた。

鉄砲水は意志を持っているように見え、人間を積極的に飲み込んでいた。
私を含む数十人の人間は山頂まで逃げてきたが、すぐ足元まで黒い水が迫っている。
周りの人が次々と飲み込まれて消えていく。





男が枯れた草地を全力疾走している。
この男は人間の唯一の生き残りであるようだ。
メスのライオンの生首の目や口から馬の脚が生えたような、謎の生き物二体に追いかけられている。

突然場面が「火の鳥」のような抽象的な空間に変わり、命の神が男に加護?を与えた。
男は「いらねぇんだよ」と半笑いで叫ぶと走り続け、壊れたように爆笑しながらライオンの生首をぐんぐんと引き離していった。


枯れた草地は最初に見た山の成れの果てであったようだ。
少しだけ山の形が残っており、男はフラフラになりながらそこを登っていた。
長い月日が経ったようで、男は髭も髪もぼうぼうに伸び、なぜか頭の右の方からツノのように木の枝が生えていた。
木の枝には、「No Man's Sky」の赤いアトラスインターフェースによく似た真っ赤な木の実がひとつ成っており、男が倒れそうになると波打つように蠢いた。
いつの日か男が倒れればこの木の実が枯れた大地に落ち、この世界に生命が戻るのだ。

命の神は男が死ぬ時を待っているのだろう。
男は命の神に呪われた自覚を持っており、意地でも倒れまいと一人で逞しく生きていた。

男が枯れた木陰に座って休もうとすると、突然現れたカーテンにくるまれてどこかへ攫われた。



男は彩度の低い空間にいる。
やたらと広い食卓のようなテーブルがあり、男の他に黒いフードを被った灰色の髪の若い女性、大柄で同じく灰色の長髪を持った老齢の男性、ぼんやりと光る白いレースのカーテンが席に座っていた。

レースのカーテンがリバーブのかかった囁き声で何かを男に話している。
彼らが命の神の分身であるようだ。