夢日記

自分用

002

2018/10/27


私は商業施設のトイレの個室に入る。


妙なスーツを着た主催者から「疑似家族~開かずの間~」というチラシが渡され、説明を受けた後らしい。同時に説明を受けて個室に入った人が、私の他に三人ほどいたように思う。


疑似家族を信仰すると、普遍意識の中から新たな家族を迎える事ができるという。そしてその家族とは、このトイレの個室内でのみ接することができるらしい。だから、疑似家族を迎えた後はトイレの個室から出てはいけないのだ。



私はその説明を信用していなかった。しかし他の人たちが個室から出たような気配が無いため、


「すみません。トイレから出た人いますか?」と聞くと、他の個室から「いいえ」「まだです」等の返事が聞こえてくる。


誰かが「誰も出てないですね、多分」と言うので「本当に開かずの間ですね」とよく分からない事を言う。すると、「だって家族がいますからね。ここを出たら彼は死んでしまう」と聞こえた。


どうやら私以外の人たちは皆、疑似家族を迎えたようだ。それならむしろ、私の方がアブノーマルである可能性がある。少なくともこの場ではそうだろう。



私は話を合わせようと、「確かにそうですよね。話しているだけで楽しいですし」と言う。すると、「彼らは話しませんよ。私たちの背後についてくるだけです」と言われた。


私は焦って「ああ、ドラクエみたいな!」と訳の分からない事を口走った。しかし、「そうです!私の家族はホイミスライムなんですよ」と嬉しそうな声が帰ってきた。



いよいよ以ておかしい。私は個室から出ることにした。


しかしチラシを渡してきた主催者がすぐそこにいるはずだ。出るならすぐ人の多い場所まで逃げ出した方が良いだろう。


私は個室から飛び出し、一目散に人通りの多い方へ走る。背後から「どこへ行くんですか!」「お前の家族が死ぬんだぞ!」との叫び声が幾度となく響いている。