自宅マンションに似た知らない場所にいる。
日差しが異様に強く、廊下や壁には墨で描いたような影が落ちている。
少し離れた所に隣の号室があり、私の住んでいる号室との間にケージが複数置いてあった。
ケージの中にはポケモンのポッポに酷似した大きな鳥の死骸、ゴールデンレトリバーの死骸、猿の子供の死骸などが入れてあった。
隣人は何かの研究をしているようで、そのために定期的に沢山の死骸を仕入れるらしい。
私はそれらを物珍しく思い、スマホカメラで一つずつ写真に収めていく。
撮影中に気配を感じて振り返ると、マンションの廊下の外側で誰かが棒立ちの姿勢で斜め向きに浮いていた。
逆光が強すぎて顔はよく見えなかったが、私は直感的にそれを姉だと思った。(私に姉はいない)
「そこ暑くない?」「日陰入ったら」等と何度か声をかけるが反応は無い。
聞こえていないのかと思い手招きしてから日陰を指差すと、姉は私を指差した。
ー
やけに紐の短いヘリウム風船を持っている。
当然離してはダメだと思い込んでいたが、途中でその風船が見知らぬ子どもの幽霊である事に気付いた。
成仏させようと思い手を離して空へ飛ばす。