夢日記

自分用

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私たちは一見すると人間のようだが、実際は似て非なるものであるようだ。

私たちの種族は、幼ければ幼いほど感情や倫理観に欠けており、そのため15歳以下の子どもたちは「半動物」として扱うものとされていた。

この夢の中では、子どもを殺す事は殺人ではなく、対象が幼いほど器物損壊に近かった。

 

このことは人類史において常識であった。

しかし、近年のマイノリティーを尊重しようという動きの中に、子どもに人権を、というものも含まれており、その影響力は大きかった。

来年度から、15歳以下の子どもにも完全な人権が与えられることとなった。



それを嫌う大人たちも大勢いた。

この夢の中で私は15歳以下であり「子ども」にカテゴライズされていたが、子どもに人権を与える事には反対だった。

大人が嫌がるのも当然だと思っていた。

 

学校に通っていると、倫理の欠落した同級生をちらほらと見かけた。うさぎ小屋のうさぎはBB弾で射殺され、上級生は下級生を彫刻刀で刺していた。

また、子どもたちの間には、赤ちゃんに対しては特に何をしてもよいという風潮があった。

夏になると、プールで浮き輪をつけている赤ちゃんをひっくり返して溺れさせる遊びが流行った。

 

私は動物も赤ちゃんも好きだった。

しかしこの調子だから、子どもは基本的に動物や赤ちゃんとは触れ合わせてもらえない。

その事をいくら大人に言っても信じてはもらえなかった。全て、動物や赤ちゃんを平気で殺す同級生たちのせいだと思った。