夢日記

自分用

130

現実にはいない知り合いの乱暴な男子が自宅である屋敷の屋上から飛び降りる瞬間を見た。

彼は直前に屋上で父親から「飛び降りろ」と命じられたようだ。

彼には姉と弟がいたが、厳格な父親が彼の粗暴さを嫌ってか彼だけに執拗に虐待をおこなっていた。

 

私は彼の姉や弟とも面識があったが、彼らは男子への虐待に参加していないと言っていた。

姉は父親の行いを「やりすぎ」と諌めていると言っていたし、弟は兄をよく「大丈夫」「かわいいぞ」と言って慰めるような言動を見せていた。

 

場面が変わり、その家の夕飯の様子を固定カメラのような誰のものでもない視点から見ている。

被虐待児である男子の食事のみなぜかミキサーにかけられて中途半端な液状になっており、見た目が非常に悪い。

味も相当悪いようで、男子はそれを必死に口に運びつつ何度も吐きそうになっている。

姉は「やりすぎじゃな〜い?ちょっと〜」と半笑いで父親の肩を撫で、弟は男子が嗚咽する度に「かわいいぞ!兄ちゃん大丈夫、かわいいぞ!」と囃し立てておちょくるように兄の顔を覗き込む。

実際に見てみると彼らの様子は私が想像していたよりもずいぶん嫌味ったらしく見えた。







家の近くのコンビニから家まで飛んで帰る。

本当は何かの法律に触れると分かっていたが、空を飛ぶ楽しさの前ではそんな事はどうでもよかった。

129

ファミリーレストランのような場所に来ている。

四人席で、周囲に大人たちの気配を感じるが誰なのかよく分からない。実質一人でいるようなものだ。

ガーリックトーストとコーンポタージュのどちらを頼もうかひどく悩む。

いっそ全く違うものを頼もうかと思い他のページを開くと「ご遺体」というメニューが目に入った。

棺型の容器の中にお弁当が入っているらしいが、中身は頼んでみるまで分からない。


私は興味本位でそれを注文してみた。

するとチープな画面効果と共に場面が切り替わり、次の瞬間には私は誰かの葬式場にいた。

棺の中に見知らぬ真っ白な人の遺体が入っており、私はそれを覗き込んでいる。

私はなぜかその真っ白な人が砂糖菓子やメレンゲの類であると認識しており、美味しそうだ、食べてみたいとしきりに考える。


辺りを見渡すと会場内には誰もいない。
これを持ち帰ってしまって家で少しずつ食べようと思った。

128

この夢の中の私はいつも異常に眠かった。

私は寝るとその瞬間に体が墨汁のようになって崩れ落ちてしまうらしい。

 

どこかの壁沿いの席に親戚と並んで座っている。何かの順番待ちをしているらしい。

私が寝そうになる度に墨が溢れて床が真っ黒に染まっていく。

左隣に座っている母親が「こら!やめなさい」「起きなさい」とひそひそ声で私を叱る。手を上げたくて仕方がないといったふうに私の服を引っ張ったり手を震わせたりしている。

対して右隣に座っている叔母さんは「寝てて大丈夫だよ〜」「まだしばらく待ち時間あるよ」と言ってくれる。


叔母さんがいる内は母親は私を殴らなそうだが、帰宅した後が怖い

この用事が済んだら帰る前に死のうと考える

127

私たちは一見すると人間のようだが、実際は似て非なるものであるようだ。

私たちの種族は、幼ければ幼いほど感情や倫理観に欠けており、そのため15歳以下の子どもたちは「半動物」として扱うものとされていた。

この夢の中では、子どもを殺す事は殺人ではなく、対象が幼いほど器物損壊に近かった。

 

このことは人類史において常識であった。

しかし、近年のマイノリティーを尊重しようという動きの中に、子どもに人権を、というものも含まれており、その影響力は大きかった。

来年度から、15歳以下の子どもにも完全な人権が与えられることとなった。



それを嫌う大人たちも大勢いた。

この夢の中で私は15歳以下であり「子ども」にカテゴライズされていたが、子どもに人権を与える事には反対だった。

大人が嫌がるのも当然だと思っていた。

 

学校に通っていると、倫理の欠落した同級生をちらほらと見かけた。うさぎ小屋のうさぎはBB弾で射殺され、上級生は下級生を彫刻刀で刺していた。

また、子どもたちの間には、赤ちゃんに対しては特に何をしてもよいという風潮があった。

夏になると、プールで浮き輪をつけている赤ちゃんをひっくり返して溺れさせる遊びが流行った。

 

私は動物も赤ちゃんも好きだった。

しかしこの調子だから、子どもは基本的に動物や赤ちゃんとは触れ合わせてもらえない。

その事をいくら大人に言っても信じてはもらえなかった。全て、動物や赤ちゃんを平気で殺す同級生たちのせいだと思った。

126

母方の親戚や家族と歩いていると大雨が降り始めた。

寿司屋に向かっているようだが雨で髪がめちゃくちゃになったので帰りたくて仕方ない。

傘を買おうとか一旦雨宿りしよう等色々提案してみるがどれも母親に即却下された。

私以外は誰も雨のことなど気にしていない様子で土砂降りの中を突き進んでいく。

 

道中、信号待ちをしている時に、冠水した道路の中をマンボウが泳いでいるのが見えた。

弟と一緒に「マンボウだ!マンボウだ!」と一頻り騒いだが、ふと見上げると信号機の横にマンボウのホログラムがうっすらと表示されていた。

道路のマンボウの正体はそのホログラムが水面に反射しただけのものだった。


「冠水を見越してこんな仕掛け作れる予算があるなら、冠水しないように対策してほしい」と弟が言う。

私はマンボウを眺めることを楽しんでいたので一瞬何か反論しようと考えたが、言われてみれば全くその通りである。



寿司屋に着いた。

本来は知り合いの人々で満員になっているはずだったらしいが、大雨のせいか半分以下の席しか埋まっていない。

やはり無理に来なくても良かったんじゃないかと思った。

しかもいつの間にか、なぜか寿司ではなくラーメンを全員分注文されている。

直球的に「寿司がよかった」と言うのも気が引けるので「あ、ラーメン?」と意外そうな感じで言ってみると、母親が「ドタキャンした奴らとは一味違うって所をお店の人たちにこうやってアピールするんだよ」と言ってきたが意味がよく分からない。

ずぶ濡れで大人数で寿司屋に来店してきて寿司より安価なラーメンを全員が頼むことで、お店に良い印象を与えられるとは思えない。

125

六人組の若い男女が即死トラップに満ちた場所から脱出しようとしている。

アパートの一室のような狭い部屋の中に、六つの四角い穴のあいた大きな機械がある。

この中に何かがあるのではないかと考えた一人が機械に上体を突っ込むが、起動した機械に案の定お腹を挟まれた。

中から「死んだ」と声がする。

他五人は「生きてない?」「なんで生きてんの」と言いつつ挟まれた人がどのみち助かりそうにない状態であるため、次々と躊躇なく機械の中を覗き込みに行く。

全員死ぬと生き返って中間地点からやり直せるらしい。

 

六番目に覗いた穴の中に鍵があったらしいが、その報告をした直後にその人は挟まれて反応が無くなった。

残り四人はお互いを挟む機械を起動させる為のレバーをせーのの掛け声で引き合い、「タイミングがずれて危ない」など些細な事で笑い合いながら全員挟まれて死んでいった。

 

全てが終わり機械が開いたところで、未だに生きていた一人目が機械の中から這い出て来た。

上半身と下半身が切断されているが断面はざくろの実のようになっておりさほどグロテスクではない。

一人目が「生きてる人ー?」と呼びかけるが誰も返事をしない。端から順に機械をドンドンと叩きながら呼びかけていくと、六人目が機械の中から「あー」「寝てた」と気怠げに返事をした。

 

一人目はまだ元気そうだが六人目は今にも死にそうだ。

一人目が機械の中から出られない六人目に鍵を握らせ、もう片方の手を掴んでどうにか外へ引きずり出した。

あとはこの二人が死ねば全員で生き返って鍵を使い、脱出することができる。

二人は自分たちがもうじき死ぬことを見越して「じゃあ行こう」「他は置いてくか」とふざけだし、ドアまで這っていって鍵を開けるふりをして遊んでいる。

 

視点が六人目のものになった。

死にかけているせいか遠くの景色が奇妙なピンク色に見えたり、地面や壁の模様が流動的に動いて見えるなど様々な幻覚が起きている。

朦朧としたまま「青春だなぁ」と訳の分からない事を言い出して一人目に笑われている。

124

粗大ゴミだらけの夕方の海岸にいる。

波打ち際に点々と光が落ちており、それを集めている内にいつの間にかゲーム「Sky」の操作キャラクターになっていた。

 

砂浜の一番端の方に大きな扉のようなものがある。どうやらワープゾーンらしい。

初心者らしきプレイヤーが道に迷っていたので、扉を抜ければ先へ進む事ができるという事をエモートを使って伝えようとする。

 


扉を抜けると父方の祖母の家に似た場所に出た。

私は現実の私に戻り、プレイヤーは中学生程度の年齢の見知らぬ男の子に変わっていた。

仏壇があるはずの場所に祠のような小部屋ができていた。ここで祈りを捧げてイベントを起こさなければならないようだ。

そこに二つ並べて敷かれていた座布団に正座して手を合わせていると、ほとんど唐突に目の前の机の上に鶏肉の照り焼きとワイングラスが現れた。

タイミング良く母方の祖母が来て、照り焼きをワイングラスに入れて中二階へ来てねと言った。

 

私たちは言われた通りに中二階へ向かう。

階段がボロボロになっており、壁の下の方に所々穴が開いている。階段の横にはブルーシートで覆われた異臭のするバラックのような一角ができていた。

中二階の部屋の襖を半分ほど開けて中の様子を覗き見ると、なぜか窓が塞がれておりかなり薄暗く、全ての壁面を使ってドナルド・マクドナルドの不気味な似顔絵のような絵が描かれていた。

部屋の中央には先程と同じ座布団が敷いてあった。

私たちはワイングラスを壁画の前に置いて座布団の上に座り、また目を閉じて手を合わせる。

 


場面が変わり、私は子どもになって遊び場の付いたマックで遊んでいる。

「思い出したか」と誰かが上空から町内放送のような感じで話しかけてきた。これはきっとドナルドだろうと思った。

先程までしていたことは子ども時代に返るための儀式だったようだ