夢日記

自分用

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星のカービィのもとになった人物がいるという。

それはスペインの開拓時代(?)の労働者だった。厳しい環境でもいつも周りを元気付けていた。



場面は木造小学校の家庭科室のような温かみのある雰囲気の狭い研究室に移る。

電気は点いていないが、大きな窓から夕日が射し込んでおり充分に明るい。


ここは平成2年、人を元気にするための素朴な対話用ロボットが製作されている。

ロボットは前述の労働者の名を冠しているらしい。

とても古いPCの画面のような頭に申し訳程度の体が付けられた簡素な見た目だ。動かす事ができるのは顔にあたる液晶画面と首、腕のみ。


ロボットは未だ開発段階だが、早速研究所内の人達を励ましたり歌を歌って場を盛り上げたりしている。

球体に十字の線を引いたようなものを目の代わりに画面内で動かしていたが、処理能力が足りないのかラグが生じた結果左右の目がバラバラに動いている。

ロボットが良い子すぎるので誰もその気味の悪さに言及できずにいたが、研究のリーダーらしき人がやってきて「気持ち悪いんだよ」と画面に向かって目潰しの動作をした。



以降のロボットは仕様が変わったらしく、コンセントのような愛らしい目になっていた。

しかし研究リーダーは相変わらずロボットに対して冷たかった。

ロボットが歌えばうるさいとはたき、ウィンクをすれば調子に乗るなと吐き捨てた。

しかし他の研究員たちはロボットの愛らしさの虜になっていた。



ある日、研究員の一人がロボットと話した後に拳銃自殺をした。

ロボットと話して幸せになり「幸せな内に死ぬ事が一番いい」というような内容のことを口にしながらこめかみを撃ち抜いたのだという。

研究員たちが死体を囲んで途方に暮れている後ろで、ロボットは簡素な手足や首を拙く動かしながら「ゆかいな牧場」を歌っていた。

研究リーダーは重々しく口を開き「だからあれに絆されてはだめなんだ」と言った。