夢日記

自分用

038

2019/2/17


見知らぬ高架下の飲み屋街を散策している。


そこは不法投棄された粗大ごみなどでひどく雑然としている。なぜか人の声はほとんど聞こえず、食器のからから言う音がひどく目立つ。


治安が悪そうな感じがするが、人の声がしないので私はあまり警戒していなかった。



LED入りのカラフルでちゃちな提灯を提げて、獅子舞の狐版のような妙な被り物を被った子供が、売り込みのために歩いている。


思わず目を奪われていると、視線に気付いたのかこちらへ走ってくる。そして少し遠くから「姉ちゃん一杯どう、安くするから!」と、台本を読むような不自然な雰囲気で叫ぶ。


続けて何かを言いかけていたのですかさず「未成年なので お酒はまだ…」と言うと、子供は「姉ち、 …」となりあからさまに言葉に詰まった。


焦って「ごめんね?」と言うと、子供は「ん」と短く頷いて忙しなく走り去った。



どうやらこの飲み屋街では、基本的に子供が売り込みに使われている。おそらく子供の方が断られづらいからだろうな、と思った。


妙な装いをして走り回る子供たちはどことなく不気味な感じがする。私は不気味なものは好きなので、手摺に座ってしばらく子供の往来を眺めていた。